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プロジェクト概要

科学と人の
アートによって
醸成される、
一人ひとりの
自律に基づく
死生観に裏打ちされた
超高齢社会

Science and Humanity for Fostering a Super-aged Society that Respects Individual’s Views on Life and Death and Their Autonomy

私たちは、大阪大学EDGEプログラムの1つ「認知症横断プロジェクト」を約2年半、その後、SSI基幹プロジェクトとして「一人ひとりの死生観と健康自律を支える超高齢社会の創生」を3年にわたり取り組み、本学の自然科学、社会科学、人文学の研究者および地域で超高齢社会の課題にかかわる多様な人々とのネットワークをつくり、さまざまな社会実践活動を進めてきました。本プロジェクトでは、これまでに得られた成果やネットワークをさらに発展させ、近隣の自治体及び住民とともに、超高齢社会に暮らす一人ひとりに寄り添う活動を展開していきます。

本プロジェクトでは、超高齢社会を生きる「人」の生活に焦点をあて、一人ひとりが、学習したり社会とのネットワークを身近に感じることで、自分自身で自分の人生を創り上げることのできるしかけをつくります。自分で自分の人生を「アート」としてデザインでき、高齢化に伴い起こりうるさまざまな諸問題に対して納得解を得ることができるように、人のもつ人間性(Humanity)と科学(Science)の融合によって多面的にアプローチし、環境を整えていくことが目的です。

また、本プロジェクトで掲げる「自律」は、一人で何もかもしなければいけないということではなく、コミュニティに存在するさまざまな資源を使って自分の意思をできるだけ最期まで表現していくことを意味します。こうした一人ひとりの自律に基づく死生観に裏打ちされた超高齢社会を目指します。

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一人ひとりの自律を高める阪大モデル

具体的な活動内容

1

サービス付き高齢者住宅において、個人の尊厳を最期まで高める穏やかな終末期ケアの実践を可視化する。その教育方法を検証する

5

大阪府の医療介護レセプトと特定検診データが結びついたビックデータを用い、医療費・介護費の削減や自律的な健康行動を促進する方法を抽出する。

9

個々の人の死生観を醸成するバナゲームやアプリを実施する。そこから人間心理に影響を及ぼす因子を可視化する。

2

 ICTを活用しながら、軽度認知障害者に対する看護外来を構築する。

6

高齢者の自己実現の場を増やす。

10

上記の活動のデータサイエンス基盤づくりのためにデータを整理し、必要であれば、企業との連携を積極的に進める。

3

公共図書館において、地域共生のための空間評価を行う。

7

医療介護の連携をすすめ、地域ネットワークを構築する。

11

その他

4

高齢化の著しいニュータウンで、地域コミュニティを活性するための方法論を生み出す。

8

 周辺自治体(図書館等)で、他セクターによる哲学カフェやフォーラムを開催する。

研究キーワード

文理融合/自律/死生観/哲学/健康科学/社会医学/福祉工学/心理学/超高齢社会

社会課題

医療費・介護費の削減/希薄な地域コミュニティ/曖昧な死生観/終末期の個人の尊厳を護れる住環境/地域住民の自律的健康行動の促進/高齢者の孤立・孤立感/高齢者のデジタルデバイド/地域共生社会の構築

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